ウン・ドン・コン

田原総一朗さん。「『三方善し』とともに、近江商人だった祖母から教わったことで記憶に残っているのが『運・鈍・根』です。運がいいかどうかが人生にとって大切なことで、人生を生き抜くには運がなければダメだという教えです。運というのは予め決まっていると思っている人が多いのですが、実は自分の力で切りひらいていくものなのです。では、どうすれば運を味方につけることができるのか。まずは鈍になることです。つまり、バカになって要領よく立ち回ったりしない。そうやって鈍になって根気よく続けていけば、運が回ってくるという教えです。ぼくは祖母の教えを守り、運・鈍・根でずっと生きてきましたが、今振り返ってみて間違ってなかったと思っています」ずっと、鋭が良いと思っていた。鈍、というのがわからなかった。最近少し、分かる気がする。