オリバー・バークマンさん。「注意力は、『限りある資源』だとよくいわれる。心理学者のティモシー・ウィルソンによると、僕たちが意識的に注意を向けることができるのは、脳内に氾濫している情報のうちわずか0.0004%程度だそうだ。でも、注意力を『資源』と表現してしまうと、その重みが充分に伝わらないのではないかと思う。注意力は、生きていることそのものなのだ。あなたの人生とはすなわち、あなたが注意を向けたあらゆる物事の総体である。人生の終わりに振り返った時、そこにあるのは注意を向けたことたちであって、それ以外の何ものでもない。くだらないものに注意を向ける時、僕たちはまさに人生の一部を削ってそのくだらないものを見ている訳だ。そう考えると、問題は集中が途切れるというレベルにとどまらない」人生の一部である注意力。