忙しさも先延ばしも

オリバー・バークマンさん。「自分の時間は、あまりにも短い。その事実を直視するのは怖いことだ。そんな現実を直視したくないから、僕たちは全力で現実を回避する。まるで何の制約もないように、非現実的な幻想を追い続ける。完璧なワークライフバランス、やりたいことがすべて実現できるタイムマネジメント。あるいは逆に、先延ばしという戦略もある。難しいことに挑戦して失敗するのが怖いから、延々と先延ばしして、『本気を出せばできる』と思い続ける。忙しさも先延ばしも、結局は怖いことから目をそらすための方便だ。ニーチェは次のように言う。『我々は生活に必要な以上に熱心に、夢中で日々の仕事に取り組んでいる。立ち止まって考える暇ができては困るからだ。世の中がこれほど忙しいのは、誰もが自分自身から逃避している為である』」逃避。