ノマドの落とし穴

オリバー・バークマンさん。「企業の出世競争から解放され、ノートパソコンを持って世界中を旅し、グアテマラのビーチやタイの山頂で気の向くままにインターネットビジネスを展開する。そんな生き方に憧れる人も多いだろう。ただし、『デジタルノマド』が誤った呼び方であることは知っておいたほうがいい。本来のノマドは、孤独な放浪者ではなく、集団行動を重視する人達だった。定住民よりもノマドのほうが個人の自由度は低かった。みんなで協力しなければ、生き延びることができないからだ。デジタルノマドを楽しんでいるように見える人達も、本当は孤独に悩まされていることが多い。個人の時間的な自由度が高まると、必然的に、自分の時間と他人の時間を合わせることが難しくなる。深い人間関係を築くために必要な、共同のリズムがない」共同のリズム。