経験はともに短縮

イーサン・クロスさん。「傍観者の視点に立つことで問題から距離を置くと、怒りや悲しみを感じる出来事を経験したあとで人々が抱く否定的な気分は持続時間が短くなる。距離を置くことによって、チャッターという局地的な火事を、大火災になる前に鎮火できるのだ。とはいえ、距離を置くことによって、ネガティブな経験とポジティブな経験がともに短縮されてしまうのだ。つまり、職場で昇進したところで、一歩下がって、大局的な見地からすれば地位や金などどうでもいいことだとか、どうせ最後はみんな死ぬのだなどと考えれば、湧いて当然の喜びが減ってしまう。よって、次の点に注意することだ。もしポジティブな経験を長く味わいたければ、決して、壁に止まったハエのような存在になってはいけない。そういう時には、ひたすら埋没するといい」喜びは没入。