自然は脳を再充電

イーサン・クロスさん。「参加者の成績は、街中の散歩ではなく、自然の中の散歩の後で目覚ましく向上した。また、散歩する時期が陽光輝く夏か、陰鬱な冬かは影響しなかった。恩恵は私たちの感情にも及ぶのだ。心の『緑化』は、自然に囲まれていなくてもできる。目に見える自然のいわく言いがたい特徴が脳にとって一種のバッテリーの働きをすることが、カプランの注意回復理論の土台であることを思い出そう。写真やビデオを通じた自然界との2次的接触でも、注意力の資源は回復する。つまり、自然の景観の写真やビデオを眺めることにより、自然とそのさまざまな恩恵を組み込むことができる。仮想的自然も、人間の心に関する限り、自然であることに変わりはないのだ。自然に接する時間が長いほど、人間の健康は増進する」都会の中の暮らしに、自然はあるか。