熱意を持てる活動

國分功一郎さん。「ラッセルが言いたいのは、熱意をもって取り組める活動が得られれば、幸福になれるということだ。だからその活動はどのようなものでも構わない。仕事、趣味、主義主張を信じること。熱意を持てる活動は沢山ころがっているとラッセルは主張する。したがって、ラッセルが最終的に提案する幸福になるための秘訣は次のようなものである。『幸福の秘訣は、こういうことだ。あなたの興味をできるだけ幅広くせよ。そして、あなたの興味をひく人や物に対する反応を敵意あるものではなく、できるかぎり友好的なものにせよ』。だが、やはり何かが足りない気がする。そうやって右往左往する人々に対して気晴らしをエサのように与えて生き延びる現代の文化産業の問題はどうなるのか?その中でラッセルの解決策はどれほどの意味があるだろうか?」興味。