負のノイズを止める

武田双雲さん。「つまり、日々の心配事や自分自身へのネガティブな声がエンドレスループし、目の前の『いま、このとき』から意識が離れ、さまざまな負のノイズで包まれてしまっている状態なのです。でも、そんなときに『丁寧道』を実践してみると、負のノイズが止まります。たとえば料理をしているときに、野菜を切っているとしたら、その感触にフルで意識を向けて素直に味わってみてください。それこそ、ながら作業で漫然と切るのではなく、包丁を入れたときの『サクッ、サクッ』という音、包丁がまな板に達するときの『タン、タン』という音を意識して聞いてみるのです。どうでしょう? その味わっている瞬間には、『あの仕事、憂鬱だなぁ』といった負のノイズは、同居していないはずです。いわゆる没頭している状態といえるかもしれません」ノイズ。