人生は十五番勝負

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嵐山光三郎さん。「大相撲がはじまると、人生もまた十五番勝負だな、と思う。はたして、いまの私は何勝何敗なのであるか、と考えるうち、この一月十日に七十五歳になる。七十五歳で十五番勝負をするとなれば、五年間が一勝負となる。七十歳のとき、詳しく点検してみた。五年間を一勝負とするのは人の運、不運は縄のようによじれ、いいことがひとつおこると、悪いことがひとつおこるからである。それを五年間で総括する。五年周期で勝ちか負けかをきめる。自己にきびしく採点することが重要である。甘い採点をしていると、反省すべき欠陥を見落としてしまう。横綱になった力士の生涯の勝敗数を見ると、二勝一負ではなく、三勝二負が多い。勝負ごとは、三勝二負が一番強いという。私は、いま千秋楽の一番を闘っている最中である」今のところ、6勝5敗かな。