直感的に感じたことに

為末大さん。「陸上選手の場合、それがあるレベルまでいくと、『Aという動きと、Bという動きでは、Aの方がいい感じがする』と言って選手自身が自分の感覚をそのまま実践していきます。それがだいたい当たるんですよ。動きもスムーズだし、タイム的にもよくなる。合理的な動きはなにかと考えたからではなく、直感的に感じたことに従うと結果として合理的な動きになるんですね。なぜ、自分にとって心地よい動き方を追求していくとパフォーマンスが上がるのか。僕は、幸せになる方向に人は生きているんじゃないかと思うんです。幸せというよりも、自分に適したものが何かを常に探っているとでもいいましょうか。でも、頭で考えてそこに辿り着けないのではないかと思います。潜在的なもので、顕在的な自分には理解できないと思うんです」感覚を大事に。