8割まで仕上げる

秋田道夫さん。「早く出すのは自分のためではなく、相手に時間をプレゼントするようなつもりです。わたしのポリシーは、他の人の半分の時間で8割まで仕上げること。でも、話の種明かしをすると、ものごとの8割までは案外さっさとできるんですよ。8割から先を仕上げるのが難しい。たぶん80%から90%への1割の磨きに、0%から80%までにかけた時間と同等の時間がかかって、さらに90%から99%までの仕上げには倍の時間がかかります。とにかく大事なことは、『意見の食い違い』をなくすことにあります。『この人徹夜でこれ描いたんだろうな』と思うと、気に入っていなくても『いいですね』と言ってしまいそうです。『まだ結論が出てこない段階で燃え尽きてはいけない』ということ。先の為にエネルギーを保存したほうがいいですね」8割で出す。