疲労を手なずける

三浦知良さん。「アスリートにとって最大の敵は疲労ともいわれる。調子がよければ、どんどんやりたい。休みたくない。それが選手というもので、多少リミットを越えても大丈夫、と自信が湧く瞬間なら誰しもある。負傷につながるシグナルが出ていてもなかなか気付きにくい。50歳を過ぎてからだろうか、僕が周りの忠告に耳を傾けだしたのは。疲労を手なずける秘策はないけれども、僕の場合は『自分がやりたいことをやる』を大事にしてきた。食べたいものを食べる。練習もたくさんやる。休みたいときは休み、遊びたいなら遊ぶ。自宅で悩まない。外に出て人に会い、たわいもない話やその時間を楽しむ。そこではサッカーを頭から取り払う。そうすることで、好きサッカーにまた打ち込める。でも結局、サッカーのことを考えてしまうけれど」疲労が蓄積してしまう。