心がさまよっていると不幸

マーク・シュルツさん。「最近の神経科学の研究によれば、人間の意識は一度に一つのことしか処理できない。複数のことを同時に行うマルチタスクができている感覚があったとしても、実際には一つずつ切り替えながら対処しているにすぎない。マルチタスクは脳に大きな負担がかかる。タスクの切り替えには労力と時間がかかるからだ。しかも、元のタスクに戻り、その対象にしっかりと注意を向けるには、さらに時間がかかる。生じているのは時間的なコストだけではない。注意の質もまた、犠牲になっている。常に注意の対象を切り替えていると、しっかり集中できないし、集中した心があればこそ得られる喜びや効果も十分に味わえない。現代人は、注意を常に微妙に調整しながら生きている。『注意力が常に断片化される』状態で生きているのだ」心さまよう。