マルチタスクには向かぬ脳

堀田秀吾さん。「そもそも人間の脳は、マルチタスクには向いていません。人間の脳が同時に推進できるタスクは2つが限界であると報告されています。オルフィールらによると、私たちが『2つのタスクを同時に行っている』とき、実際には、脳が猛スピードで複数のタスクを連続的に切り替えているだけだそうです。あるタスクを行いつつ、別のタスクを行うとき、脳は一度停止し、情報を再編成し、新しいタスクや思考のための回路を切り替えることを余儀なくされるため、結局は時間がかかり、疲れてしまうのです。ワンとチェルネフによる調査では、マルチタスクは、一時的に『まやかし』の満足感を与えてくれるものの、パフォーマンスが落ちることを明らかにしました。マルチタスクを行うと、脳内でコルチゾールが増加することがわかっています」集中。