楽観的かつ適切に

内田由紀子さん。「また、人生にはさまざまなイベントが発生する。当然のことながら肯定的・否定的出来事も幸福感に影響を及ぼすが、一方で状況要因は幸福感に一時的に影響を及ぼすものの、長期的にみればその影響力は相対的に小さいとされている。要はどのような出来事が起こるかということよりも、良いことにどれだけ目が向けられるか、悪いことを経験したとしてもどれだけ楽観的かつ適切にその出来事を処理することができるか、といった感情制御の傾向が幸福感には影響を及ぼしやすいのだともいえる。パーソナリティというと生まれてからの素質のように考える人も多いかもしれないが、ある程度の認知的な方向付けや感情を制御する方法により、出来事の受け止め方を変化させることで、幸福をより感じやすくすることができるといえる」出来事より捉え方。