一律ではない幸福

内田由紀子さん。「幸せの形は一人ひとり違っている。人類は古今東西を問わず同じように幸せを求めている訳ではない。しかし一方で共通点も多くある。不幸せな時間よりも、幸せな時間を過ごすこと。意義深く温かい人生を送ること。安全かつ快適に暮らすこと。こうした事が人の幸せの前提条件として『共通である』ことはあまり疑われる事もなく、近代社会は幸福をいかに保証するかに基づいた社会の仕組を作ってきた。幸せの共通性は安全や健康など、マズローの『基本的欲求が満たされていること』として定義されることが多い。更に幸せの求め方には個人差も存在する。ある人は競争に勝ち、誰かよりも称賛を得ることが幸福だろうし、ある人にとってはお金を沢山稼ぐことが幸せかもしれない。ある人にとっては平穏無事な毎日を送ることが幸せであろう」幸福。