純粋経験・フロー状態

野中郁次郎さん。「西田哲学では、主客の対立関係を超える主客未分化の世界を「純粋経験」と呼びます。アメリカの有名な心理学者チクセントミハイは、芸術家やスポーツ選手たちが演技やゲームなど一つのことに集中して最高に楽しい状態経験をしている状態を「フロー状態」と呼びました。このとき、主体は我を忘れ、行為そのものに深く没入している。主客未分化の純粋経験はどちらかというと東洋的な世界と考えられていますが、この忘我のフロー経験は純粋経験の概念とつながるものがあります。ジブリにおいても、宮崎監督と鈴木プロデューサーはおそらく、我を忘れるほど最高に楽しい日常を送っているのでしょう。」我を忘れるほどの状態を、仕事で。