気をつけてみる指標

伊藤元重さんが個人的に一番気をつけて見ている指標は長期金利なのだという。取り上げられるのは主に10年物の国債の利回りだが、これらはマーケットで例えば10年なら10年の固定の金利の取引が行われるときにどういう金利がつくかということである。これが住宅ローンや、企業が資金を調達したり運用したりするときの価格の基本になる金利になるが、今、日本の長期金利は世界で一番低く(1.4%〜1.5%)、戦後60年を見てもこんなに低い状態にあるのはここ数年。何故金利が低いかというと、ひとつはデフレだからで、もうひとつは景気が悪いから資金需要がなく、結果として金利が下がっているから。こういう物価を含んだインフレ的・デフレ的な動きはやはり10年〜15年で動くのだといい、今がその潮目にあたるのだという。その機をどう捉えるか。