甘さのない遊び心

将棋の羽生善治さん。「もちろん、『遊び心』は大切だと思うんですよ。非常に。ただ、『遊び心』の中に『遊び』が入っちゃいけないんですよね。あくまでも『遊び心』なんですよ。そこがですね、非常に難しいんですよ。『遊び心』でやると、『遊び』が入っちゃうときがあるんですよね。『遊び』って『甘さ』のことなんですけど、『甘さ』が入っちゃうんですよ。だから、いちばんいいのは、『甘さ』の入らない『遊び心』なんですね。でもそれはなかなか、いちばん難しいんです。」ふむ。「職業の道楽化」ではないけれど、どちらかといえば、(真面目に取り組むのは基本として勿論のことではあるが)特に企画関係の仕事には「遊び心」は大いに必要だと思っているのだが、そうか、甘さにつながるものはいかんのだ。甘さのない遊び心の境地に果たして、なれるか。