競争戦略とは

米山茂美さん。「企業の競争戦略は勝つためのものではない。利益をあげるためのものである。従って、それには2つの道がある。戦って勝って利益をとる道と、戦わずして利益をとるという道である。孫子の兵法でも、「百戦して百勝するのは最善ではなく、戦わずして実利を得られる方がよい」といっている。前者の『戦って勝つ(競争優位)』というのは『資源ベース視点』であって、他社(他者)にない独自の資源・能力を活用するもの。Hamel&Praharad のコア・コンピタンスがこれにあたる。後者の『競争を避ける(競争回避)』というのはポジショニング視点であって、企業にとって望ましい立ち位置・市場・セグメントに自らを位置づけるものである。代表的なのはM.Porterの業界構造分析」人の競争戦略もまた、競争を避けて、利益を得られる立ち位置に。