三枝匡さん。「企業改革の成否は、事前に用意する3枚のシナリオで決まります。そもそも経営者であれ社員であれ、ビジネスマンの行動は必ず3枚セットで動いています。一枚目が『現状認識・反省』、2枚目が『方針・戦略』、3枚目が『アクションプラン』です。まず、1枚目で目の前の混沌を作り出している『問題の核心』を読み解きます。一枚目が核心を突いていれば、それは『強烈な反省論』として社員を揺さぶるはずです。2枚目は1枚目と表裏一体です。1枚目で指摘された問題の核心に対応する方針や戦略が打ち出されれば、社員は納得します。それに基づいて、3枚目で具体的な行動計画を描きます。1枚目から3枚目へのストーリーを社員が理解し、みんなが熱き心で取り組むようになれば、改革は着実に進みます」3枚セットで考えられているだろうか。