茂木健一郎さん。「もしセットアップの期限が明日や一週間後など中長期のものになってしまうと、その間に他の仕事をしたり食事やお風呂、睡眠といった『別の行動』が入ってくるため、そのたびにワーキングメモリのセットアップをやり直す必要が出てきてしまいます。一つのワーキングメモリのセットアップで有効なのは一つだけですから、別の作業を入れようとすると、そのつど作業に必要な記憶や情報を解散し、再び招集をかけて『全員集合』まで待たなければならないのです。ですから、タイムプレッシャーによる時間設定は、最長で１〜２時間程度にしましょう。それ以上になると、かえって集中力が途切れる可能性があるのです。また、同じ行動を繰り返すことで脳内のシナプスがつながり、その行動を習慣化させるといわれています」中断せずに。
