箭内道彦さん。「そんなとき、自分の本当の気持ちを発見する方法があります。それは極端からはじめるということ。いきなり極端なことをしたり、言ったりすることで、見えてくるものがあるのです。ぼくはそれを、『やっぱの力』と呼んでいます。たとえば、うすうす苦手だなあ、という人がいたら、とことん付き合ってみる。そうすると、『やっぱ、キライだわ』と確信したり、『やっぱり、好きかも』と意見が変わったり、自分の気持ちがはっきりするんです。迷ったら、振れ幅を極端にしてみる。真ん中をうろうろと迷うのではなくて、反動の連続でどっちかを決めていくのです。『会社を絶対に辞めない』って言ってみて、その感覚が自分にぴったりきていたら辞めなければいいし、急に違うような気がしてきたら辞めたらいいんです」でもやっぱ、迷っちゃう。