池谷裕二さん。「実はごほうび（達成による快感）には、わざと自分を苦しい状態にしてそこからスタートするという方法もあります。例えばお化け屋敷。わざわざ怖い思いをして、出口まで来てホッとするその快感。また、何か願いを叶えたいとき、自分の好きな食べ物を断ったりしますよね。そして叶ったときにそれを口にしたときの快感。わざわざマイナスのところからスタートして、もとに戻る。実は、ごほうび、というのは現状とゴールの差なんです。この差を乗り越えたとき、快感が得られるんです。でもこの差も最初からあまりに大きいと、達成するのが難しく感じられるため、はじめは小さな目標にして達成するクセをつけ、徐々にアップした方がいいみたいです」得られる悦楽をすべて享受するのではなく、我慢して、得られたときの喜びを高める。 ［♪ 中国・杭州］
