幸せの閾値を下げる

nakatomimoka2010-07-01

小山薫堂さん。「『閾値』という言葉があります。たとえば、人の嗅覚。ニンニクを食べるときの最初のひとくちは強烈な臭いがするのに、食べ進むうちにだんだん臭いを感じなくなります。それはニンニクの臭いを感知する閾値が高くなるからなのだそうです。これは人が幸せを感じるときにも当てはまるのではないでしょうか。自分にとってのスタンダードがどんどん贅沢になっていったら、永遠に満足できない。幸せの閾値が上がることほど不幸なことはないと僕は思うのです。この間、高級外車をたくさん所有している友人が、ポロッと、『最近、何を買っても満たされないんだよな』と言っていました。ほしいものはすぐ買えるけれど、買っても嬉しくない。この話を聞いたときに、それが実は一番不幸なのかもしれないと思いました」上を、見るのではなく。