肯定的な形容詞を使わない

nakatomimoka2010-08-19

楠木建さん。「誰かにきちんと嫌われるためには、あからさまに肯定的な形容詞をなるべく使わずにコンセプトを表現することが大切でしょう。顧客価値を定義するというと、どうしても『最高の品質』とか、『顧客満足の追求』とか、それ自体で肯定的な意味合いを持つ形容詞を使いたくなります。しかし、そういってしまうと、誰に嫌われるかがはっきりしなくなります。『最高の品質』は誰にとっても好ましいことでしょう。ということは、本当のところ誰が喜ぶかがぼやけてしまうということです。ストーリーを語り起こす起点にいきなり肯定的な形容詞が出てきてしまうと、それに続くストーリーが『よし、頑張ろう……』という短い話になってしまいます。コンセプトはできるだけ価値中立的な言葉で表現するべきです」最高の素敵な上質をあなたに。