体感の指南力

nakatomimoka2011-02-13

内田樹さん。「僕は武道家ですから、同じ場にいる人のテンションが一気に上がって、卓越した動きを行っているとき、その体感に共感できます。千(宗屋)さんが動くために使っている細胞に、ミラーニューロンが反応するように。(略)ものすごくきれいに身体を使っている人をそばでみていると、その体感に同期して、気持ちよくなるんです。自分の中の体感密度も一緒に高まって、身体の内側で何かイベントが起きる。だから濃茶のときは本当に意気を呑みました。(略)場を主宰する力というか、私の身体のテンションの変化に合わせなさい、体温の変化、呼吸の変化、細胞の動きのすべてに反応しなさい、というものすごい『指南力』が来たんです。体感の指南力の凄まじく強い人に網をかけられ、引っ張っていかれるのって、とても気持ちいいものなんです」指南力を。