動物の幸せと理性の幸せ

nakatomimoka2011-08-04

鎌田浩毅さん。「トルストイは人間が求める幸福には2つあるという。1つは自分だけの動物的存在にかかわる幸福で、これを『動物の幸せ』と呼ぶ。これに対して人は、まったく別の幸福、すなわち『理性の幸せ』も求めていると言う。『人間の真の生活は、動物的な自我をおさえようとする理性の意識として現れる。従って、動物的な自我の求める幸福が否定されるとき、はじめて、真の生活が始まるのである』こうした理性の幸せを求めて、彼は世界史上の賢人達の思想を渉猟する。孔子仏陀老子ユダヤの賢人・ストア派の学者たちを経て、キリストの言葉にたどり着く。『人生とは、人を幸福にする愛ー神と隣人に対する愛にほかならない』。動物的な欲求によって脅かされる人生は、『愛すること』によって克服できる、と説く」やっぱり愛、なんだよな。