本当に聴くとは

nakatomimoka2012-06-07

玄侑宗久さん。「じゃあ、『聴く』ということはどういうことなのか。会話しながら、我々は次の科白を考えていたり、あるいは相手の発言に対する批判を思い浮かべたりすることが多い。そんなことをせずにただ相手の言葉に耳を傾けるわけですが、これがけっこう難しい。大抵、途中で自分の価値判断を加えてしまいますね。しかもその結論は決まってます。自分が正しくて相手がおかしい、ということです。まず、そうした価値判断を放棄することですね。前提として、自分も相手も違った光を発して輝くわけですから、無駄な比較や批判をしない、と思ってみてはどうでしょう。松風の音を聴くようなつもりで、というと奇妙ですが、とにかく素直に聴いてみるんです」そうなんですよね。聞いてないことが多い。しかも、自分が正しいと常に思っている。聴いていますか?