目先の快楽に弱い理由

nakatomimoka2013-03-08

ケリー・マグゴナガルさん。「目の前に欲しい物が現れると、すぐ手に入る報酬への期待に目がくらむことを『限定合理性』と呼びます。私達が目先の快楽にこれほど弱い理由のひとつには、脳の報酬システムが将来の報酬に反応するべく進化しなかったせいもあります。そもそも報酬システムのターゲットは食べ物だったので、人間はいまでもおいしい食べ物や匂いには敏感に反応します。ドーパミンが人間の脳に影響を及ぼし始めたころには、遠くの報酬(60マイルだろうが、60日だろうが)など、日々のサバイバルには関係ありませんでした。大昔の人間に必要だったのは、報酬が手に入りそうなときにさっさと飛びつくようにするシステムです。あとは、近くの報酬を求めるためのモチベーションさえあれば充分でした」脳が望まない5年後の成果をどう求める。