佐藤富雄さん「大脳をもった人間の不思議なところは、その心配や不安が体に直接影響を与えるということです。そしてそれは、今現在起こっていることだけに限りません。三年先や五年先のことでも、心配した時点で、食欲がなくなったり、心配した時点で胃潰瘍になったりするわけです。過去のことでも、それを意識の中に呼び起こしてくると、今、それを体験したかのように、現在という形で私たちの体に反応が起きてきます。これは、人間の自律神経系が、大脳でイメージしたものに関しては反応できるということと、本当にあったことと想像上のことの区別がつかないという特徴を持つからです。その自律神経系の特徴をいいほうに活用したらどうでしょうか。過去のこともいいことしか思い出さない。未来のことも楽しいことしか想像しない」楽しいことだけを。