静かな清らかな時間

nakatomimoka2015-02-24

羽仁もと子さん。「しなくてはならないことよりも、自分のしやすいことや、したいことに骨折って、それが時どき人のため世のためにならないようなこともある。すなわちつまりは第一に自分のいのちのためにならない。二十四時間の一日をいかに生活すべきかを、社会とともに考えてゆきたい、改善してゆきたい。その志をもってまず出来る限りの範囲において、自分自身の生活をそれに近づけてゆきたいのである。必要にして栄えある仕事はこの世に実にたくさんある。よい仕事をするために私たちは忙しく、そうして一日の中にも、それぞれに落ち着いた静かな清らかな時間がほしい。六日のあとの日曜日はことに落ち着いたものにして、多くの生活の構想がそこに出てくるようになりたい。短い一日を一週を活用して、長い人生を創造(つく)ってゆきたい」忙中閑。