無意識に入れる工夫

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平信一さん。「技を指導する時も、潜在意識、無意識に教えるよう心がけています。例えば、本当は左足が前なのに、ついつい右足が出てしまう人がいる。『左足が前です!』と厳しく注意するよりも、『こうですね』と一緒に動いて指摘するだけに留めたほうが、しっかりと直るんです。確かに手間はかかるのですが、トータルでみるとこの方が効率がよく、確実だと思います。ただ、先代は同時に『燃やす』ということもやるんですよ。もうガーッと一気に叱るんです。こちらが、次は殺されるかもしれない、と思うくらいの勢いで怒る。そこまでやると、無意識もびっくりするのかもしれません。使い分けていたんだと思います。ただ優しくしているだけでは慣れてしまうから、時には思い切り怒る。それもまた無意識に入れる工夫だったと思っています」ガーッと。