苦しみは仕事で吐き出す

池田貴将さん。「仕事は苦しみを与えますが、仕事をすることでしか苦しみを忘れることはできないという考え方もあります。マライアにとって歌も歌詞も、それ自体が喜びでしたが、『したいこと』というよりは、空気や水や睡眠のように『必要なこと』であり、辛い人生に対抗できる唯一の方法だったようです。私たちは苦しみと喜びは反対のものだと思いがちです。だから苦しくなると、お酒や遊びなどでまぎらわせたくなるものです。でもマライやが教えてくれたように、苦しさに耐えるからこそ、その苦しさを自分の仕事で消化することで、大きな喜びが得られるのです。まさに苦しみと喜びはシーソーの関係なのでしょう。この学びにより、私は仕事に行き詰ると、本を開いて勉強をして考えを纏め、講座や原稿で伝えることで消化するようになりました」消化。