切望と快感

西利行さん。「ストーリーとは、『商品が欲しくなる物語』です。そして、『欲しくなる』ためには、それ相応の驚きや発見が鍵なのです。ではどうすれば、そのように心に突き刺さり、人に話したくなるストーリーが生み出せるのか? 僕が大切にしているのは『切望』と『快感』です。不満と理想のギャップが大きければ大きいほど共感が強くなります。つまり、切望しているような願いが叶う商品やサービスは、その人にとってとにかく強いストーリーとなるわけです。もう一つは、『快感』です。『気持ち良くする』ことは、人間の本質と向き合い、より強力に機能するストーリーをつくるための視点と言えます。身体的、精神的に気持ちがよければ『いいね』の感情を超えて、『やらずにはいられない』という欲求を生み出し、商品を買う衝動を呼び起こします」なるほど。