ワクワクできる未来

西利行さん。「良いアイデアというのは、思わず人に話したくなる『ストーリー』を常に含んでいます。僕が一番好きな『ストーリー』は1960年に閣議決定された『国民所得倍増計画』です。ただ、『経済成長を目指します』と言われるよりも、『所得が倍増する』と言われたほうが、生活が豊かになるイメージがより具体的に湧きますし、『そうなりたい』とワクワクします。僕の考えるビジョンの定義は、『ワクワクできる未来』です。人々が強く共感できるビジョンの提示は、そのものが人の心を動かすストーリーとなります。歴史を変えた政治家や起業家は、いずれも強く共感できるビジョンを提示することで、人々を纏め駆り立て、大きな成果を生んだのです。『誇り』や『愛情』を生むものこそが、最高のストーリーだと思っています」ビジョン屋としては。