意識的に呼吸を

加藤俊徳さん。「意識的に『呼吸』をすることには、もうひとつ大事な理由があります。『自分自身に意識を向けることができる』ということです。自分以外にばかり目を向けていると、『脳のバランス』は悪くなってしまいます。なぜなら、人間の脳には、『右脳』と『左脳』があるからです。『右脳』が周囲の環境から非言語情報を収集し、他者分析に使われるのに対して、『左脳』は、言語操作によって自己分析や自己主張に使われます。ですから、他の人にばかり気を取られて自分をないがしろにしていると、右脳と左脳のバランスが崩れてしまうことになるのです。ときには自分に気を向けて、自分自身のお世話をしてあげましょう。そのためには、『ゆっくりと呼吸すること』が、脳科学的に見ても、もっとも簡単で効果的な方法です」呼吸をして、自分自身に意識を。