嫌な経験を話したがる

イーサン・クロスさん。「ベルナール・リメという心理学者が、チャッターの特徴である強いネガティブな感情を経験すると、人が会話をするよう導かれるかどうか調べてみようと思い立った。リメは繰り返し発見した。つまり、人間は嫌な経験について他者に話さずにはいられないのだ。負の感情が強ければ強いほど、それについてますます話したがったのだ。リメの研究結果は、年齢や教育レベルにかかわらず当てはまることがわかった。男性にも女性にもあてはまった。地理や文化さえ超えていた。強い感情はジェット燃料のように作用し、他人と経験を共有するよう人々を焚きつけるのだ。それは人間本性の法則のように思われた。人は激しい感情については多くを語るものだ。友人に電話をかけて『やあ、今日はいたって普通の気分だよ』なとどいう訳がない」愚痴。