ユーモアと機嫌のよさ

秋田道夫さん。「『出かける時にはユーモアと機嫌のよさをポケットに』。機嫌よくあろうと心がける意味は、自分を『景色』として考えた時に、『奇麗な景色』でありたいと願うからなのです。わたしの姿はまわりから見た時に、『景色』の一部ですよね。世界が美しくあってほしいならば、その景色の一部である自分からまず整える。わたしが機嫌にこだわるのは、そんな理由からです。池に鉄の斧を落としたら金銀のおのが返ってくるなんて幻想です。何も起こりません。機嫌をよく保つということは、つまり、『期待をしない』に相通じるのです。たとえば、初対面の人に対する挨拶は、相手との適切な『間合い』を測るための手段です。どのくらいの距離を保つべきなのかの目安がつかめます。『摩擦を生まない』というのは、機嫌を保つうえで大切です」機嫌よく。