気が利く人は得を

秋田道夫さん。「気を使う人は損をする。気が利く人は得をする。自分を消耗してしまうか、ちゃんと保てるかの違いです。『気を使う』というのは、人からどう見られているのかを気にして神経をすり減らすイメージがあります。それに対し、『気が利く』というのは先回りして相手を喜ばせるニュアンスがありますね。なんといいますか、自分から仕掛けて親切を楽しんでいる雰囲気を感じます。『気を使う』は相手の顔色をうかがいながら、びくびくしてことをなすので、結果として、余計なことまでしてしまうリスクもあるんですね。まさに親切が仇になる訳です。『気が利く』の行動は先回りです。相手が気づく前にもう親切が完了しているんです。『喉が渇いたな』と感じる前にすっと飲み水が出てくる。ドアの前に立ったらドアが勝手に開くような配慮です」先に。