さからわない生き方

小川仁志さん。「だとすると、水のようにさからわない生き方が道に近い、というのもよく理解できます。考えてみれば、私たちが心を病んでしまうのは、人や物、そして世の中にさからうからです。年を取ると頑なになりますし、経験から周囲にあれこれいいたくなります。そこをあえて気にしないようにするのが疲れず生きるコツです。そして、何より逆らってはいけないのは自分自身です。これは意外と気付かないのですが、人生において最も手ごわいのは、自分自身です。にもかかわらず、人は自分自身にさからっていることに気がつきません。そして知らず知らずのうちに心を病んでしまっているのです。つまり自分の本心に気づかず、無理をしているということです。とりわけ私は、嫉妬、完璧主義、後悔が自分に対する三大無理なことだと思っています」三大無理。