キップをなくして

最近読んだ本から。トルストイの『アンナ・カレーニナ』とスタンダールの『パルムの僧院』。これら、池澤夏樹さんの『世界文学を読み解く』に出てくるので読んだのだが、いい本はいい。社会背景は違っても、人間はそんなに変わらない。その池澤さんの『キップをなくして』は児童書かもしれないが、とてもよかった。川上弘美『中野古道具店』相変わらずのうまさ。『厭世フレーバー』の三羽省吾さんは伸びるかも。名調子の町田康『告白』。引き込まれてしまった横森理香『ぼぎちん』。軽めの所では出張の時に読んだ東野圭吾さんの『探偵ガリレオ』と『予知夢』のシリーズ。あと映画化された桂望実『県庁の星』(とてもいいのだが欲を言えば少し物足りない)。ハードボイルド好きにはエリック・ガルシア『さらば愛しき鉤爪』。おすすめの本、ありませんか?