創造的なものというのは

安藤忠雄さん。「これまで、世界中の建築コンペに参加してきたが、勝つことはめったにない。まさに『連戦連敗』だが、負けたときは、優勝した建築家の提案を分析することで、勉強をすることができる。このような経験は、コンペに限らず日常の仕事の中にもある。失敗しても力の限り打ち込めば悔いは残らないし、結果は出なくても自分の力として蓄えられる。最近、多くの企業が、社員に『もっと創造的に』『独創性を持て』などと言い始めているという。しかし、失敗をしないように生きてきた人たちが、突然緊張感を高めて、自分の責任で行動し、創造性を発揮するというのは、ほとんど不可能である。創造的なものというのは、不安や緊張の中で死に物狂いで仕事をし続けているときに生まれるものだ。」さて、死に物狂いで、仕事をし続けていますか。