MOTの本質は

nakatomimoka2009-06-10

米山茂美さん。「MOTの本質は、技術と市場との相互翻訳プロセスである。まず、技術スペックの顧客ベネフィットへの翻訳。これは、例えば太さ1ミクロン以下の注射針があったとすると、それを『痛くない、苦痛がなく病気を治せる』と翻訳してやる。つまり、技術可能性・機能・スペックを、顧客価値・効用へ翻訳するわけである。逆に、市場のボトルネックを技術スペックに翻訳することも必要。例えば、痛くない注射器が欲しいけれど実現できるわけがない、というボトルネックに対し、『ナノテクで素材を変えれば実現できる』というように。顧客価値・効用、つまり市場・顧客ニーズを技術的な可能性に翻訳してやるのである。それには、市場・顧客のニーズ、それも、「形式知」のみでなく、「暗黙知」をいかに的確に捉えるかが大事である」そこが難しい。