闇と孤独と自分の時間

nakatomimoka2010-03-07

我々は自分の時間というのは持つけれども、本当に自身の時間かとういうと、そうではないものがほとんどである。インターネットに向かっている時に、人の魂は外側をむいている。光の刺激がある限り、意識は外に向く。文明は光であり、闇は孤独である。闇と孤独は結びつく。闇の環境の中では、人は自己と対峙し、自己との対話がなされる。闇は夜とつながっており、本来は夜の時間に孤独を意識すべきである。そこでは外的刺激は一切遮断され、人は自己の内部に精神を見つける。しかしながら、人はそのような孤独をなかば意識的に忘れ、自省する時間を持とうとはしない。それを意識的に持とうとするのが、例えば座禅のような試み。例えば失恋によって「孤独」を感じないのは幸せかもしれないが、自分の魂を見つめる時間なくして人は成長しないのではないか。[88-02-03]