常識に反した打ち手を取る

nakatomimoka2010-04-16

楠木建さん。「小型モーター事業について、マブチの考えたそもそものストーリーは、最も単純化していえば、『大量生産によるコスト競争力で勝つ』というものです。『大量生産』という打ち手と、『低コスト』をつなげる線は、『規模の経済』というごくありふれた論理です。マブチの戦略ストーリーが面白いのは、大量生産につながる点として、『モーターの標準化』という打ち手をとったところにあります。今でこそ『標準化』は当たり前のように聞こえますが、当時は常識に反した『禁じ手』でした。玩具やドライヤーなどの家電製品に使われていた小型モーターは、それぞれのセットメーカーからの特定仕様の注文を受けて、それにあわせて生産されていました。受注生産時代のモーターは典型的な他品種少量生産でした」はじめの抵抗を乗り越えて。