吉越浩一郎さん。「私は、仕事は充実した私生活を送る糧を得るためのゲームであり、会社員は残業をせずに帰宅すべきだと説いてきた。これは仕事を途中で放り出すのとは違う。ゲームには勝たねばならないし、勝つためには、どんな仕事も徹底的にやり抜くべきだ。課題を先送りせず、仕事をやり抜く。そして定時に帰宅する。これを二律背反で捉えてはならない。会議の運営１つでも、効率化は可能だ。ムダのない仕組みを考え、定着させるのは、強制力を持つ経営者でしかできない仕事だ。創造性の高い仕事をして、社員と一緒に午後６時に会社を出よう。」さて、仕事を「充実した私生活を送る糧を得るためのゲーム」と捉えるかどうかは意見の分かれるところ。でもかえって、あえてそう捉えることで、滅私奉公の負のスパイラルが防げる気もする。
