目的の手段としての感情

nakatomimoka2014-09-13

岸見一郎さん。「アドラー心理学では、過去の『原因』ではなく、いまの『目的』を考えます。『不安だから、外に出られない』のではありません。順番は逆で、『外に出たくないから、不安という感情を作りだしている』と考えるのです。つまり、『外に出ない』という目的が先にあって、その目的を達成する手段として、不安や恐怖といった感情をこしらえているのです。これを『目的論』と呼びます。我々は原因論の住人であり続ける限り、一歩も前に進めません。アドラー心理学では、トラウマを明確に否定します。いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショックーいわゆるトラウマーに苦しむのではなく、経験の中から目的に適うものを見つけ出す。経験に与える意味によって自らを決定する」目的から。