池谷裕二さん。「右脳の角回を刺激すると何が起こったか。刺激された人によれば、『自分は２メートルぐらい浮かび上がって、天井の下から、自分がベッドに寝ているのが部分的に見える』という。幽体離脱だね。専門的には『肉体離脱体験』という。心が身体の外にワープするわけ。刺激すると幽体離脱を生じさせる脳部位が実際にあるんだ。つまり、脳は幽体離脱を生みだすための回路を用意している。幽体離脱というのはそんな珍しい現象じゃない。人口の３割くらいは経験すると言われている。ただし、起こったとしても一生に一回程度。サッカーの上手な人は試合中、ピッチの上から自分のプレイが見えるっていうじゃない。あれだって広い意味での幽体離脱だよね。他人の視点から自分を眺めることができないと、ぼくらは人間的に成長できない」まだ経験してない。
