丁寧に感じ尽くす

武田双雲さん。「要は、対象は何であってもいいので、あなたの気の向いた瞬間に、『対象を丁寧に感じ尽くす』ということをしてみてほしいのです。コーヒー好きの人は、ミルで『ザザザ~』と豆を挽く音を楽しみながら、お湯をじっくり注ぎ、そこから立ち上がってくる香りに至福を感じてはいないでしょうか? 温泉好きの人は、湯に浸かる瞬間から足で温度を感じつつ、湯の肌触りや体がほぐれていくのを味わいながら、『あ~、極楽だ』と笑顔になっていませんか? これらも、すべて立派な『丁寧道』のひとつです。自分が自然とやっていた丁寧な行為から始めて貰えるといいかもしれません。丁寧という観点を導入することで、日常の動作をちょっと楽しんでみて欲しいのです。そして、その丁寧さを段々といろんなことに広げてみてもらいたいのです」丁寧に新感覚。